SSブログ

梶尾真治さん「クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ」を読みました。 [読書中]

月曜日くらいから、まだかまだかと本屋さんを覗く日々を過ごしてきました。そして昨日、手に入れたり最新作p(^^)q
本の読み方としたら少々邪道ではありますが、まずは未読の「軌跡」から。
今回、本作には二編の新作が収録されています。「栗塚哲夫の軌跡」「野方耕市の軌跡」。

私達が生きている間には、誰にでも「後悔」が起こるものだと思います
「走れば乗り遅れなかった」
「もっと勉強すればよかった」
「あの時、ああすればよかった」
生きてきたなかで、探そうと思えばいくらでも「後悔」はわいてきます。
それが大切な人に関わるものなら尚更だし、そこに生死が加わってしまったら、その後悔は忘れられないものになってしまいます。

タイムトラベルするということは、そういう様々な後悔した出来事を変えるチャンスを与えられたわけです。

でもこの作品での「チャンス」は簡単に手に入れられても、沢山の問題があって実行出来たのは作中の主人公達だけ。
機械が目の前にあったのに実行しなかった人はどれくらいいたのでしょうね。
この作品のタイムマシンは、過去に行けても短時間だし戻ってくるのは自分がいた時代よりはるか未来になってしまいます。
現在の自分や自分を取りまく人や環境には戻れず、捨てていくようなものです。今の時代より、過去を変えたい過去に行きたい。
後悔や願いを抱えて主人公達は時を跳びます。

さて、新作の「栗塚哲夫」の話しに妙に感情移入してしまって。。。
自分が置かれている状況と同じわけではないんですが、誰かに謝りたいと思っているのに言えないというものが自分に近いので。

「野方耕市」
あの小道具が無かったら、もしかしたら彼らは信じなかったかもしれないし、忘れてしまったかもしれませんね。
また、もしかしたら野方にとっての「後悔」は、若き日の彼らとの出来事よりも、クロノスジョウンターを目の前にしても行動出来なかった事なのかもしれません。

さて、野方の結末。過去のシリーズ作品とはちょっと違います。
梶尾さんの作品には、登場人物によって結末がかわっている場合があります。「黄泉がえり」や「この胸いっぱいの愛を【ノベライズ版】」は結末がそれぞれ違うんですが、何となく理由はわかるんです。自分の心残りや、誰かに対しての思い(行動)によって変わっているような気がします。
だけど、野方の違いがまだ分からなくてφ(.. )。結局は自分の想像で決着を付けるだけなんですけど。
もっと彼らに、物語の世界に近づきたいなぁ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。